【マンガ】イマドキ憲法ができるまで ~けんわかちょいまとめ編~
動画
マンガ
解説
解説します。
古代ギリシャの時代には、古代の立憲主義の憲法がありました。
古代の立憲主義の憲法では、王様に都合のよい内容ばかりで、人々の生活は苦しくなってしまいました。
時は流れて17世紀後半、フランスでは、やはり王様が幅を利かせていました。
人々の生活はやはり苦しくなってしまいました。
そして、とうとう人々は革命を起こしました。これがフランス革命です。
ここで近代的な立憲主義、つまり近代立憲主義の憲法が誕生しました。
近代立憲主義とは、個人の自由・権利を守るために憲法で権力者を拘束する、という考え方です。
しかし、19世紀に生まれたこの近代立憲主義には欠点がありました。
個人が自由を獲得し、自由に競争できる自由資本主義の時代になったまでは良かったです。
しかし、産業革命も影響して、資本家は資金をつぎ込んで富を獲得し、そうでない者は労働力を提供することとなります。
すると、貧富の格差が生じてしまいました。富める者はさらに富み、貧しい者はさらに貧しくなり・・・、
という具合に、近代立憲主義の欠点が浮き彫りになってきました。
そこで20世紀になって誕生するのが現代立憲主義です。
現代立憲主義の憲法とは、近代立憲主義の欠点である人々の経済的格差を是正するため、人権に社会権を加えたものです。
社会権とは、労働基本権や生存権などのことです。
労働基本権とは、使用者(資本家)に対して立場の弱い労働者の権利を保障するものです。
生存権とは、人間として最低限度の生活をする権利を保障するものです。
こうして、現代立憲主義は格差の生じた社会で、経済的弱者の自由を図っているのです。
社会権については本編第12章 一、生存権 、第12章 二、教育を受ける権利、第12章 三、労働基本権、で詳しく説明します。
<【1つ前のマンガ】ストップ!リバイアサン ~けんわか番外編~
>【次のマンガ】日本の憲法はどんなしくみ? ~けんわかちょいまとめ編~
【マンガ】イマドキ憲法ができるまで ~けんわかちょいまとめ編~ おしまい