【マンガ】ストップ!リバイアサン ~けんわか番外編~
マンガ
解説
解説します。
人々は、自然状態では闘争してしまいます。
自然状態、とは何も手を加えないありのままの状態のことを言います。
闘争とは、争いごとのことを言います。
つまり、人々は何も手を加えないありのままの状態では、争いごとを起こしまいます。
争いごとを起こしては、人々は、疲れ切ってしまいますね。
これを防ぐためにはどうすればよいでしょうか。
ここで、リーダー、つまり王様を立てて、王様が人々を仕切っていけば、争いのない平和な世の中になるのではないか、と考えました。この考え方は、トマス・ホッブスの著書「リバイアサン」の中で「絶対王政」の考え方として提唱されました。
王様は、人々を見事に仕切っていき、平和な世の中になったように思えました。
しかし、それも束の間のことでした。
人は、権力を握ると暴走してしまうのです。
王様は暴走してしまい、人々はやはり疲れ切ってしまいました。
王様になった人物に問題があるのでしょうか。いえ、どんな人物が王様をやっても結果は同じでした。
どんな人だろうと、人は権力を握ると暴走してしまうのです。
人々は、完全に疲れ切ってしまいました。
そこで、王様による政治はやめて、皆で政治をしていくことにしました。
皆でルールを決めて、皆で政治の仕組みを考え、皆が平等になるようにしていきました。
こうして、人々は皆楽しく豊かに生活できるようになりました。
「リバイアサン」?
遊戯王、ファイナルファンタジー、マンガ(リバイアサン – 黒井白 – 少年ジャンプ+)、でよく聞く名前だなぁ。
そうですね。ここでいうトマス・ホッブスの著書「リバイアサン」とは、旧約聖書ヨブ記41章に記されている海の怪獣の名前です。聖書では、「リバイアサン」は人間の力では、絶対に倒せない強大な怪獣とされています。
トマス・ホッブズは国家という巨大な創造物を、この架空の強大な怪獣で表現しました。強大な怪獣のように、揺るがない安定した国家を創造できる、と唱えたのです。
架空の強大な怪獣:リバイアサン |
トマス・ホッブスは、絶対王政によって強大な怪獣であるリバイアサンのように、揺るがない安定した国家を創造できる、と唱えた。 |
私たちが生活している現代日本でも、皆でルールを決めて、皆で政治の仕組みを考え、皆が平等になるようにしてますね。
そう、私たちが政治に参加する身近な手段としては、選挙があります。
選挙によって、民意を反映させ、政治を、国を、変えていくことができます。
せっかくの権利です。皆さんも積極的に選挙に行きましょう。
ちなみに本編では、三権分立の統治機構について下記リンクにて詳細を説明しています。
第14章 国会
第15章 内閣
第16章 裁判所
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【マンガ】ストップ!リバイアサン ~けんわか番外編~ おしまい